http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=552019607&tid=ja7dfa4ha5afa58a5ijdd8n&sid=552019607&mid=62989
『何度も書きましたがシステインについてはコストが高すぎて実用化はほぼ不可能です。↓
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=41379
仮に政府が全額負担するならば毎年1050億円超の歳出が必要となりますが〜』
↑の補足。
「システイン配合肥料導入費用」の部分について、仮に全額日本政府が負担したとして減らせるメタンガス(CO2換算)が日本の総温暖ガス排出量のどれくらいを占めるのでしょうか?
年1050億円ものシステイン導入費用で得られる効果について計算してみますね。
またもや↓の図2を参照してもらいますが、
http://www.affrc.go.jp/ja/agropedia/seika/data_nilgs/h15/ch03037
牛一頭当たり20ヶ月の肥育期間を通じて3000kgの(CO2換算)メタンを排出していますので、1年間に直すと凡そ1800kg分が出ているわけです。
日本国内肉牛飼養頭数はH20年の時点で289万頭なので↓
http://www.toukei.maff.go.jp/dijest/tikusan/tiku03/tiku03.html#目次3
1800kg(=1,8㌧)×2890000=5202000、000kg(=520万2千㌧)となります。(全てCO2換算ですので実際に排出されてるメタンの量はこの1/21〜1/23になります)
一方、日本の総温暖ガス排出量は↓。
『日本の排出量 [編集]
日本における温室効果ガスの排出量は、2007年度は前年度よりも2.3%増加して過去最高を記録し[3]、二酸化炭素に換算して13億7100万トンになっている[4]。』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E5%AE%A4%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%82%AC%E3%82%B9
一応計算の為に示しておくと、日本政府の温暖化対額は2010年度民主政権下で各省が要求した温暖化対策予算の総額で「5226億円」という事みたいでしゅ↓
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20091110/102604/?SS=imgview&FD=1420927604
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20091110/102604/?P=2
分子となる国内畜牛ゲップ由来メタン(CO2換算)が520万2千㌧。
分母となる日本国が排出するCO2総量が13億7千100万㌧。
さあ計算が大変だ・・・(^ω^;;;;
1 371 000 000 ÷ 5 202 000 = 263.55248
でしゅ・・・
つまり、国内で飼育する肉牛ゲップ由来のメタンガスを完全になくす事が出来たとしても、日本の総排出温暖ガスのたったの
『 1 / 2 6 3 , 5 』
しか減らせない、という事でしゅ♪
この263,5分の一をパーセンテージで表すと、0,4%以下ですが、たったコレだけの削減にかかる費用は1050億円超↓
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=41379
上に紹介したように、温暖化対策予算の総額が2010年度要求額で「5226億円」。
この約1/5、「1050億円」費やして削減できる温暖ガスは総量のたった0,4%以下、という事ですから、益々「システイン配合飼料の実用化」は有り得ない、ってワケでしゅねェ・・・(^ω^;;;;
仮に温暖化対策予算が将来大幅に増額されて1兆円になったとしても、その1/10以上を巨額費やして減らせる温暖ガスはたったの0,4%以下・・・
仮にシステイン飼料導入コストが半分に出来たとしても(今現在でも色んな食品・医薬品・化粧品用に大量生産されてるアミノ酸だから、これ以上のコスト削減はほぼ無理だけどw)1兆円の1/20、500億円かけて0,4%以下の削減。
・・・ハイ、やはり「システイン配合飼料による肉牛ゲップ由来メタン抑制」実用化は
『 無 理 』 でしゅね♪
あと、一応補足しておくと民主党の掲げる「2020年までに25%削減」は「1990年の排出量から25%減らす」という意味なので、今現在の排出量からだと2020年までには最終的に三十数%は減らさなきゃダメなんですね。↓
『日本の排出量 [編集]
日本における温室効果ガスの排出量は、2007年度は前年度よりも2.3%増加して過去最高を記録し[3]、二酸化炭素に換算して13億7100万トンになっている[4]。これは京都議定書の基準年(1990年)に対して8.7%の増加となっており、2008年 - 2012年の平均値として約束した-6%を達成するには現状よりも最低9.3%の削減が必要になっている[4]。』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E5%AE%A4%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%82%AC%E3%82%B9
だから温暖対策予算総額の1/5も費やして0,4%なんて費用対効果悪過ぎで誰も本気で考えませんw
残りの予算で実施する他の対策が同じ程度の効果しかなかったら全額5226億円使っても合計2%しか減らせないって事なんだからねェ・・・
1990年基準からの温暖ガス削減25%を掲げる現政権が愛護反捕鯨ちゃん並みに算数苦手だったら、もしかしたらやるかもしれない・・・けどねェ?(^ω^;w
温暖効果ガスが本当に問題ならば、温暖化が人為要因であるのが本当ならば、システイン配合飼料がどうのなんてみみっちいを言うよりも、さっさとシーフード主体の食糧生産に切り替える方が遥かに効果的でしょう。
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以上は↓の二つの投稿から編集したものです。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552019607&tid=ja7dfa4ha5afa58a5ijdd8n&sid=552019607&mid=62991#under-deli
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552019607&tid=ja7dfa4ha5afa58a5ijdd8n&sid=552019607&mid=62992#under-deli
これで牛肉生産時に於ける(生産財製造等のLCAを除く)温暖ガス排出の半分を占める「畜体メタン(ゲップ)」の削減は殆ど不可能、という事にが明らかになりましたね。
勿論、畜体メタンのほとんどを除去できるシステイン飼料以外でも幾つか「ゲップからのメタン削減に使えるモノ(ある種の菌や特殊な牧草。全て餌として経口摂取させる)」が有るようですが、これ等の効果は20〜30%程度の削減に留まり、コスト的にも一日一頭当たり100円というシステイン飼料に比してあまり優位ではないようです。
というのも、それらに対しシステイン配合飼料がコスト的に不利ならば特許申請などしないだろうから。システイン飼料の技術は日米豪等、5カ国で特許申請してます。↓
http://matinoakari.net/news/sc/item_64059.html
あと、以前YAHOOに書いて何度も貼り回した投稿を一部訂正しなければならないんですが↓
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=41379
↑の↓の部分。
『「システイン配合飼料」を与えれば、牛さんのゲップからほとんどメタンが発生しなくなるそうで、それならば一挙に牛肉生産LCA(生産財分除く)の20%以上をカット出来る大発明なんですが・・・』
の「20%以上をカット出来る」は、正しくは「50%弱をカット出来る」の間違いです。
ナニを勘違いしてたのか自分でも不明ですがw
日本国内牛肉生産に於ける畜体からの排出温暖ガスは総排出量の半分を「ゲップ」のメタンで占めます↓図2。
http://www.affrc.go.jp/ja/agropedia/seika/data_nilgs/h15/ch03037
尤も、実用化されたとしてもコスト的に極一部の畜牛農家・肉牛にしか使われない事は確かでしょう。
これによって生産された牛肉は「エコでロハスな私」の為に何割か高い牛肉を買っちゃえるような人たち御用達の、
「 環 境 に 優 し い 牛 肉 ・ 『 エ コ ビ ー フ 』 」
なんて売り方をされるんでしょうなぁ・・・(^ω^;;;;
私はもっと環境負荷の小さいクジラさんのお肉で良いや♪