「猿の惑星」の猿=日本人で大いに結構! - 歴史記憶の迷路を辿る ブログ・アーカイヴ

投稿日時:2014-03-20(21:20) | カテゴリー : 映画

過去10年くらいの間に観た中で私が最高傑作と感じている映画。
え?こんなものが?と思われる向きもあるかも知れませんが・・。

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(2012/02/22)
ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント 他

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あらすじ wikiより

父のアルツハイマー型認知症を治そうと薬物研究者のウィル・ロッドマンはそのための新薬を開発、実験台としてそれをある雌猿に投与したが、実験は失敗し、雌猿は凶暴化した末に死亡。その後、ウィルはその雌猿が死ぬ前に産んだ仔猿を引き取りシーザーと名付けて育てる事にした。シーザーは成長するにつれ驚異的な知性を発揮していくが、ある日、隣人とトラブルを起こしたウィルの父を守ろうとしたシーザーは隣人を襲ってしまい、それが原因でランドン親子が経営する霊長類保護施設に送られてしまう。だが、シーザーはそこにいる普通の猿達とは馴染めず、しかも横暴なランドン親子の度重なる虐待を受け、人間そのものに対して深い失望感と憎悪を抱くようになる。お金を出してシーザーを取り戻そうとしたウィルの迎えも拒んでしまう。やがて密かに施設を脱走したシーザーはウィルの家からその薬を大量に盗み出し、それを施設中の猿に与えた。そしてシーザーは同じく高い知性を得た他の猿達を率いて革命を起こす。



まず、前半は架空SFというよりまるでホームドラマのようだ。
認知症になるお爺さん役のジョン・リスゴーがいい味出している。
ジョン・リスゴー wiki

高知能のチンパンジー、シーザーは家庭内で子供のように育てられるが、知能だけでなく感情も豊かで思いやりもあり、認知症になったお爺ちゃんを気遣う。
近所の人に苛められるお爺ちゃんを助けたいがために手を出してしまったシーザーは霊長類施設に入れられるのだが、そこの環境があまりに酷い。
暗い個別の檻に入れられたシーザーは家族と家庭への思いをつのらせ、悲嘆の中で住み慣れた家の窓枠の絵を汚い壁に描くーーこのシーンが胸を締め付けられる。
劣悪な環境と虐待・・シーザーはその高い知能で他の猿たちを救うためにも脱走を企て始める。


そしてホームドラマは終わり、SF的アクションドラマへと移っていく。
wikiの解説では「憎悪をつのらせ」とあるが、シーザーは復讐しようとはしていない。←ここ重要
自分を含む猿たちを救い出し、安住の森へ導き人間に邪魔されたくないだけなのだ。





さて、チャールトン・ヘストン主演のあまりに有名な「猿の惑星」第一作映画が出た時に「猿」とは実は日本人のことだと噂された。
原作者のピエール・ブールが大戦中に南方で日本軍の捕虜になったことから噂は割と真実味がある。

第一作で猿は二種類登場し、チンパンジーは知的で中には優しい夫婦や老賢人的なものも出てくるが、ゴリラは残忍で暴力的に描かれる。
南方の捕虜収容所で監督していた多数の朝鮮人軍属が勝手に暴走して捕虜に暴力を振るっていたらしいが、もしかしてゴリラって・・・
ま、それはいいとして。

猿が日本人なら、「創世記」でのチンパンジーも日本人としてくれていいような気がする。
人間と同じ知性を持っているのにも拘らず人間から偏見まみれの目で見られ、思いやりさえも敵意と見做され抑圧されるチンパンジー。
あまりの抑圧に、他の霊長類全てのためにも自由を求めて立ち上がる。
チンパンジー=日本人でいいじゃないですか~。


サル顔の真似して日本人を貶める霊長類より劣る民族もいるようですが、猿でも豚でも動物に見做されても日本人には殆ど効き目ないようです。
ゴキブリと言われたらアホらしさに苦笑はするかも知れないけれど、「ゴキの惑星」を作っても誰も見ないだろうし。


逸れてしまいましたが
この「猿の惑星 創世記」は荒唐無稽さを忘れるほどに、とにかく秀作であると思います。



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