映画「バニラ・スカイ」とサイエントロジー - 歴史記憶の迷路を辿る ブログ・アーカイヴ

投稿日時:2014-05-22(13:12) | カテゴリー : 映画

ポール・マッカートニーが急病で全公演中止となったようです。
私は10代の頃はビートルズに熱中しましたが、4人のソロについてはそれほどでも無い・・
90年のポール来日の時には京セラドーム公演に行きました。前座のサーカスみたいのが長かった~~アリーナ後方では見えにくかった~ってモンクばかりかいな
今回は残念ということで、もし再来日があるなら今度は行こうかな。

そのポール・マッカートニーがタイトル曲を歌った映画「バニラ・スカイ」
(以下ポールとは関係ない話になります)

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トム・クルーズ、ペネロペ・クルス 他

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不思議な映画です。
どこまでが現実なのか夢か幻想なのか。
キャッチ・コピーは「あなたが想うあなた自身は幻に過ぎない」

とても印象に残るのが↓のシーン。
ビーチ・ボーイズの「グッド・バイブレーション」が効果的に使われて、曲が何倍にも増幅してかっこよく聴こえる。

Tech Support!! (Good Vibration)



悪夢に陥っていることを悟ったトムクルーズが「tech support(夢先案内人のようなもの)」と呼んで叫ぶところです。
何ともサイケというか怖いような・・・でも何度も見たくなるシーン。
「これは夢だ、悪夢なんだ、目覚めさせてくれー!」と私も叫んだことがあります。夢の中で。胃腸の調子が悪い時に(笑)。

監督のキャメロン・クロウは元ローリング・ストーン紙の記者ということで、音楽畑を歩いた人らしくサイケ音楽の時代を好んでるのでしょうか。
好むというよりもうアッチ側へ足を踏み込んでいる人かも知れません・・
トム・クルーズがサイエントロジーの信者というのは有名ですがクロウ監督もその可能性がありますねえ。

サイエントロジー(Scientology) wiki

以下wiki抜き書き

サイエントロジーは、「個人の精神性と能力と倫理観を高めることによって、より良い文明を実現しよう」と主張する宗教団体である。
精神医学を真っ向から否定し、精神安定剤などの服用を非常に嫌う。精神科医の用いる向精神薬が、ほとんど麻薬に近い効果を発揮するためだとの主張である。
『7500万年前、宇宙はジヌー(XENU)という名の邪悪な帝王に支配されており、その世界で人口が増えすぎたのでジヌーは手下の精神科医に薬を使わせて人々を眠らせて冷凍し、輸送機で地球まで運搬し、火山の火口に投げ捨てて水爆で爆破して始末した』という伝説を教義のひとつとして信じている。



なんだかよく分かりません・・
つまりドラッグ無しで合法的自主的トリップをしよう、みたいな?
上の動画の中で「夢の世界」を創造する会社の女性がThis is a revolution of the mind.と囁いていますが、いかにも60年代頃のサイケデリック文化・革命を感じさせます。

最近アメリカでは一部の州でマリファナが解禁になったようで、若い頃サイケ時代を経てきた大人達が体制側になったというのも一因でしょうか。
抑えても違法にやる人が多過ぎるせいかも知れない。
ASUKAみたいのは論外として、日本でも医療用大麻だけは限定的解禁していいのではないかと父の介護をしていた事から私自身は思ったりします。

話題が逸れまくってきたので元に戻して。
トム・クルーズはサイエントロジーに嵌っているというので特に欧州では疎外されているらしいです。
危険なカルト視されているのでしょう。
カルト絡みであるとしても「バニラ・スカイ」はなかなか面白い、出来のいい映画だと私は思いますが。



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