映画「バトルシップ」の元ネタは「レーダー作戦ゲーム」 - 歴史記憶の迷路を辿る ブログ・アーカイヴ

投稿日時:2014-05-10(16:01) | カテゴリー : 映画

今日は子供心に戻ってノー天気な話題を語ります、「!」マークが多く出てきます。

映画「バトルシップ」

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テイラー・キッチュ、浅野忠信 他

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映画『バトルシップ』特報映像



映画館で観た時に前の方のシートを予約していて、あまりのド迫力に酔ってしまった・・
それくらい大スクリーンで観る価値があったということですが。
実にB級映画の最高傑作です!(褒めてるんです)

人気があったようなのに元ネタについて語られる事があまりないのは残念。

元ネタとはこれ↓
レーダー作戦ゲーム ←クリックで拡大
 
海戦ゲーム wikiより

海戦ゲームの変種として、レーダー作戦ゲームがある。アメリカからの輸入ゲーム(英: Battleship)として、タカラから発売されていた。海戦ゲームとの違いは、以下の通り。
1.マス目の設定は縦横10マス。
2.軍艦に耐久力は設定されない。その代わりに大きさが設定され、空母(5マス)、戦艦(4マス)、巡洋艦(3マス)、潜水艦(3マス)、駆逐艦(2マス)となっている。軍艦のマス目全部に攻撃を受けると沈没となる。
3.軍艦は移動できない。
4.軍艦の隣接マスに攻撃を受けた場合、「水しぶき」などの申告をしなくてよい。
5.各戦艦にコストや回数制限付きで特殊な攻撃がある。(索敵・絨毯爆撃・連続攻撃等)

海戦ゲームと比べて、戦略性の面では単純化されているが、軍艦の向き、並びなど配置の仕方がより重要になる。



タカラでの日本名が「レーダー作戦ゲーム」で、本国アメリカではBATTLE SHIP
つまり映画の原題BATTLE SHIPと同じなのです!

子供の頃(1960年代)夢中になって遊んでたので制作者や監督がそう言わなくても分かるのです!

(以下ネタバレ含みます)

映画のストーリーは1行で言うと
「人類を襲ってきたエイリアンに日米の海軍・海自が組んで闘う」なわけですが、イージス艦隊もやられた後の最後の頼みの綱として出てくるのが戦艦ミズーリ。
アナログなままの戦艦で闘うに当たってあのゲームと同じ海図マス目が出てきます。
そのマス目も敵エイリアンから発射される砲弾もこれまたゲームとそっくり!
(レビューなどでは「地球まで来れる宇宙人にしては原始的じゃないか」と言われたりもありましたが、制作した側はきっとこれがやりたかったんですって!)
ゲームと同じにしようと思ったのか艦船の横っ腹に何個も刺さるっていうのがまた憎いじゃないですか~。
観ながら「ゲームのあれだ!」と叫びたかったけど、オバハンがそんな事したら病院行きなので黙って見ました

他にも色々ネタが盛り沢山で、追い詰められた最後の手段として浅野忠信演じる海自隊員が「方法がある」と言って出してくる戦法がまた凄い。
東郷ターンと呼ばれるものです。(それの極端バージョン?)

私も詳しく知らなかったので知恵袋より。
日露戦争で東郷平八郎がとったT字戦法,東郷ターンって何ですか。 クリックどうぞ

Battleship

2:10~に砲弾(ゲームのピン)が刺さるシーン、4:20~に戦艦ミズーリの東郷ターン!
挿入歌もAC/CDやジョン・フォガティのロックだらけでカッコいい。


戦艦ミズーリで闘うということで日本軍降伏調印式が行われた戦艦なので、監督もちょい気を使ったのでしょうか。
日本人が過去戦果を挙げ、日本人が出した案でエイリアンを撃滅する構図になっております。

それにしてもこの映画は海自や旭日旗があちこちに出て来るので、例のあの国がインネン付けて来なかったのかなと思ったら、ありましたよ~。
韓国人がハリウッド相手に発狂中 U-1速報より

やっぱりね。


追記で。
バーグ監督の言葉。
「資料調査のため真珠湾を訪れて米海軍艦と日本の海自隊軍艦が並んで停泊しているのを見て第二次世界大戦の時、敵だった米国と日本が今はとても親密な友好国になったという事実を知って驚き、このような興味深い状況を映画に活用しなければならないと考えた。つまり'容赦の力'を見せたかった。敵も後には友人になることができる、というのが感動的変化と考えて映画で伝えようとした。」



おまけ
本家の東郷ターン
1:52~にバトルシップと似た回頭シーンが。

坂の上の雲   日本海海戦  





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