また中国が出してきた「従軍慰安婦強制性の証拠」文書ーどこが証拠なんだか - 歴史記憶の迷路を辿る ブログ・アーカイヴ

投稿日時:2014-04-30(02:41) | カテゴリー : 中国が出した日本軍資料

中国、3度目の戦跡ツアー 「従軍慰安婦の強制性」訴え ←朝日新聞digitalより

中国政府は28日、旧満州国の首都が置かれた東北部の吉林省長春に中国駐在の外国メディアを招き、第2次大戦の戦跡を案内する取材ツアーを実施した。今年1月の遼寧省、2月の南京市に続く3度目で、戦時中の旧日本軍の行為を国際世論に訴える狙いがあるとみられる。
 
檔案館では、中国人研究者たちが、館内の保存資料を示しつつ「日本政府による従軍慰安婦の強制性」などを訴えた。穆占一・副館長は「日本政府が歴史を否定しており、この時期に研究を加速させて歴史の真相を明らかにする必要があった」と説明。研究の客観性を担保できる可能性がある日中合同研究については「今後も実施する予定はない」と述べた。



最近中国は必死でこうやって「証拠資料」なるものを出してくるので、私は出来る限り画像を探し出して保存するようにしている。
例えば↓ここに画像が何枚か。

人民網・日本語版


これら画像を自分のファイルに保存するのですが、ブログにアップするのに少し縮小しようとするとエラーが出たり、真っ白になったり・・何かウィルスでも仕組まれてるのか?!
ということでアップは出来ないので悪しからずすみません。
上のページに出ている画像の文書を見ると、どれも戦前満州の本物には違いないようだが「証拠」と言えるような物は何も無い。

以前エントリーした、自分なりに分析してみた文書
「従軍慰安婦」の証拠なるものーこの文書をどう考えればいいか クリックどうぞ

「国家総動員法に縛られ」ているのはどこからどう見ても慰安婦や朝鮮人ではない!
日本人のことか、あるいは物資統制や配給券のこと。


こんな風にあっちが証拠として出すものは一部文字をピックアップして都合良く繋げているだけだったり、取り締まった記録を「罪を犯した証拠」としたり、甚だしい拡大解釈だったりばかりだ。

上にあげた人民網に出ている文書の左から二番目
慰安婦募集のチラシのようだが、

(不明)境女性に御知らせ
今回当地に於いて慰安所を開設致しましたのでご利用下さい 
花代 未婚婦人 無料
   既婚者  50銭
   子持ち  1円
(処女の方は特待す パンコーヒー付)
     慰安所所長



まずこれは警察か憲兵かが違法に「電柱」に貼り紙していたものを取り締まって、その内容をそのまま転載しているものらしい。
取り締まっているのにそれが当局や軍が関与した証拠と?
そんなバカな。
しかもこの場合「花代」として未婚婦人が無料で、子持が1円とは?
これは場所代の事でしょうに。
娼婦志望の女性から個別にカネを取って場所を提供するシステムなんですね、こんなのがあったんですね~。
とにかく何らか法か条例に違反しているから取り締まられた、ってことです。

一番左の文書には
「軍の為の慰安施設状況 各地に於ける慰安施設次の如し」
「上記の外 芸者17名あり」
の言葉も見える。
これを「軍が用意した慰安所」と見るかどうか。
そうだとすると同時に「芸者」と書いているので芸者まで軍が用意している?
普通に考えて「軍が利用可能な施設」との意味に思うが。
当時内地でも「軍指定の」民間飲食店があった。
現在でも日本だけでなく世界中の軍用基地を見ればどこでも飲食店などが集まって来て「軍専用」のようになるのは当たり前。

そんな証拠にもならない文書を出してきて、朝日の記事では外国メディアに公開、パキスタン記者に見せたとあるが、戦前の手書きの日本語をパキスタン人が読み解ける訳無いでしょうに。
日本人でも(朝日か?)サヨク脳した記者なら勝手解釈するのだろう。あるいは若い記者なら読めないか。


戦前日本の手書き文の独特な言い回しを読み解ける人間が各国にいくらも居るはずもなく、中国は逆にそれを狙ったのだろうが、証拠だと見せられた物を「しっかり見せているから真実かも」と受け止め信じてしまう記者が多数いるとしたら
世界中メディアは腐ってるとしか言えない。




関連投稿


まるで予言書(カルトやトンデモではありません)「敗戦後遺症シンドローム」 | 章表紙 | 動かずにいた事がどうしても解せないー韓国客船事故