中国が出す「証拠資料」に証拠など無い! - 歴史記憶の迷路を辿る ブログ・アーカイヴ

投稿日時:2014-05-08(02:15) | カテゴリー : 中国が出した日本軍資料

旧日本軍の悪行の証拠だ!と言って中国が次々に出してきている文書類、これにしつこく拘っております。

↓は以前書いた関連エントリー

「従軍慰安婦」証拠なるもの

「従軍慰安婦強制性の証拠」


そしてまたこんなニュースが。
日本軍文書翻訳者 文書は証拠であり真相そのもの ←新華網・日本語版

(記事文削除しました)

↓こちらは1月報道の公開文書画像付きのニュース
吉林省、中国侵略旧日本軍の労働者強制連行の新たな証拠を発見-新華網 ←新華ニュース

・一番上の画像

「特殊工人」とは

主に八路軍兵士の捕虜 で、一部に国府軍捕虜、帰順兵も含まれていたといわれています。そして、鉱山などで使用する側は、彼らを「特殊工人」 と呼び、一般の工人とわけて管理していました。

脱・洗脳史講座 ←囲み文はこちらのページからお借りしました。この方のサイトは全ページ必見です)

・一番下の画像

「工人監視」の部分を指さしており、まるで「強制連行・強制労働」させているかのように見せている。
ところが指の右側を見ると、

「用便を装い二名●話掛け●奪取 背後から抱き締め●殺害する如く定めありたる
而して襲撃逃走●
検閲のため工人休業し又工人監視衛兵交代しありたり」



「工人」とは

工人は「苦力」(クーリー)と同義ですが、とくに民族協和を標榜する満州国の建国後は、侮蔑的意味を持つとして公式には「苦力」を使用せず、しだいに「工 人」 「華 工」 「労 工」が印刷物を中心に定着していきます。ただ、一般人の会話には「クーリー」は使われていました。

入 満 者 の 特 徴
「 北支労働者の多くは縁故をたどり集団として雇用され、苦力頭(把頭)により統率される。
その組織は1班14、5名より成り、三頭(班長)、二頭を経て苦力頭に至るピラミッド型の統制を形造っている。
苦力頭は日本でいう人夫頭または鉱山の納屋頭に相当し、
自分は労働せず、もっぱら労動者の管理と事業主との折衝にあたり、・・・ 」



上記文書は工人を強制労働させていた訳でも、不要に監視していた証拠でも何でもなく
入満工人=シナ方面から満洲国に入った入植者でもあり出稼ぎ労働者が、略奪か何かのために殺意を持って人を襲い逃走した、犯罪人が出たというので検査と監視を厳しくした、ということだ。




それからこれ。
731部隊の「生物兵器」の実践使用の証拠文書とか言って出してきた中のもの。


関東軍臨時ペスト防疫隊 於国防会館

1.捕鼠作業の強化 同地区の拡大に伴い病原検索班の業務は益々繁忙を加ふるに付 成績整理
都合1捕鼠地区捕猟数を明記したる送状を附し速に届出けられ度
2.三不管両南側鉄道線路付近には斃猟多し


なにこれ。
単なるネズミ駆除対策です。
当時満州~シナ方面は各種疫病が蔓延していたらしくペスト警戒もあったようなのでまずは鼠駆除だったのだろう。
中国は731部隊はノミや鼠を利用した生物細菌兵器を開発して実践に使用していたと必死だが、実態は全くの逆。


いまでさえ中国には正体不明の感染症や新型インフルが出てきてるじゃないの。
衛生状態悪く、家畜と同居して土足生活、市場には生きたままの家畜を並べる・・・今でさえそれなので当時は推して知るべし。




こんな風に、中国が「証拠だ!」と自信満々に出してくる戦前日本の文書は、原本を見れば何という事もない戦争犯罪に掛かるような事はどこにも無い。

最初に出したニュースにある日本文書の翻訳者・研究者というのは、内容をわざと捻じ曲げて伝えているのか、それとも戦前日本の用語が理解出来てないのかどっちだろう。
上の記事には

文書はその9割が古い日本語で書かれていて、現代日本語と大きく異なっている上
そのため日本語を専攻している専門家にとっても、たいへん難解なものです。

とあるので読み解けてないのだろう。
中国は1950年以降漢字をどんどん簡体化しているので余計分からなくなっているのだろう。
それに戦前日本の文章を読み解くには日本人なら(私ならば)まずは先人への敬意と愛情が要ります。先人を理解したいという情熱です。
日本人を貶めようとする情熱では無理でしょうねえ~。





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