さて、ココから先は2010年に入ってからのカメ氏のブログ記事について。上記の古い記事と内容が重複してる部分が多いですが、一々書かないとカメさんは同じ嘘を繰り返されますので・・・もう一度全て潰して回ります♪
『反反捕鯨論者のための復習帳』
http://kkneko.sblo.jp/article/34978011.html
先ずは「Q1」の分から。
>調査捕鯨(JARPAⅡ+JARPNⅡ)によって生産される鯨肉の在庫が昨年8月には5千トンを上回り、季節物を含めた他の水産物の常識からはおよそ考えられない年間供給量にほぼ近い膨大な在庫を抱える異常な事態を招いているという推定には、十二分に根拠があるといえるのです。
調査副産鯨肉の場合、JARPAとJARPNという年に2回しか無い調査終了後の入庫だけで通年流通させてるんですが、JARPN(例年終了は8月上旬)での副産物入庫がある8月は在庫が最も大きく膨らむ月であるという事実を伏せたまま「年間供給量分の在庫がある!!多過ぎる!!」と喚くのは反捕鯨さんがいつもやる印象操作の常套手段ですね♪
以下は捕鯨に賛成してらっしゃるニュージーランド人のDavid@Tokyoさんが官製データから起こしたグラフです↓。
http://4.bp.blogspot.com/_8TnJRwkIfd4/SuWTvnOa0TI/AAAAAAAAA4o/ebUpoOKHllo/s1600-h/regional.jpg
↑の在庫総計折れ線グラフを見ましょう。2005/2006年のJARPA捕獲枠倍増(クロミンク440頭⇒850頭)以降ですらJARPA(3月終了)による入庫がある直前、例年3月の総在庫量は3000トンを割り込んでいます(2007年3月だけちょっとーバー)。
http://1.bp.blogspot.com/_8TnJRwkIfd4/SuWUNWiYcnI/AAAAAAAAA44/cJSZl89Qj6Y/s1600-h/incoming.jpg
↑の年毎の入庫(供給・incoming)累計推移を見れば2006年・9000㌧、SSの妨害で予定より捕獲数が大きく落ち込んだ2007年・2008年でさえ7500㌧、7200㌧と、毎年年末までの出庫累計はカメ氏の言う「年間供給にほぼ近い5000トン」より遥かに大きい事が判ります。
つまり現実には毎年最小時の総在庫量が3000トン以下にまで減ってるのに、最も大きく在庫が膨らむ「8月の5000トン」を指してその在庫量が通年維持されてるように書くのはとんでもない誤魔化しという事ですし、近年9000㌧まで増えてる年間供給量を示さずに「膨大な、年間供給量にほぼ近い5000トン」などと書くのも悪質な誘導ですね♪
更に↓の出庫(outgoing)推移と上の入庫(供給・incoming)推移を見比べれば供給増加につれて出庫が増加している事実がハッキリと確認できます。
http://1.bp.blogspot.com/_8TnJRwkIfd4/SuWUFzCiUTI/AAAAAAAAA4w/dyJYwTAcN0M/s1600-h/outgoing.jpg
加えて言えば、商いの総量が倍近くにまで増えてるのに在庫「量」を据え置く、なんて奇妙な事をする商売は有りません。
商いが大きくなる、という事はそれだけ時間当たりの在庫移動量が増えるという事ですからストック量を増やしておかないと品切れのリスクが大きくなるのは小学生にも判るであろうアタリマエの事ですね。
更に付け加えるならば、商業再開時に生産量が何倍にも増え(私の試算では南極のクロミンクだけでも最低3千頭以上)、消費が喚起されれば品切れ回避の為にスーパー等小売店の在庫量を上げざるを得ませんが、その場合他の食材との共同保管ですから単位あたりの冷凍コストが他の畜肉と大幅に変わる事はアリマセンw
カメ様が自己都合によろしく現在の生産量が少なく、捕獲数も安定しない、年2回しか入庫しない調査副産鯨肉事情をイメージし続けたいのは解りますが、生産が増えれば自然入庫回数は増え(捕鯨母船に貯め切れませんから)それにつれて回転は上がります。
何故なら出庫を細かく区切って増やしても入庫間隔が狭ければ品切れの危険性は減る、という事ですから。専門料理店が材料の鯨肉を切らしては成り立たないので入庫回数・量が少ない現状では出庫を絞らなければなりませんが商業時は事情が変わる、という事です。
そしてついでにLCAに関して言っておけば、当然その時の平均ストック「率」は今より小さくなりそれにかかる冷凍電力コストの比率も大幅に下がる、というワケです。
カメ様におかれましてはもう少し流通の現場を学ばれた方が宜しいかとw
続いて「Q2」。
>FAOが出した畜産の環境破壊に関する報告には「改善のための様々な手段」として鯨肉への代替といった記述は一度も登場しません。ポール・マッカートニーが蓄肉消費を減らそうと大々的に海外メディアで呼びかけていますが、やっぱりクジラのクの字も出てきませんよねぇ・・。それもそのはず。
ハイ、馬鹿としか言いようがアリマセン♪
鯨肉を、環境負荷の高い牛肉消費の「一部代替」として利用出来る国は日本以外にアリマセン↓し、世界中の畜肉消費低減を訴えてるP・マッカートニーが日本一国の為の食肉消費低減アイデアを出す筈もアリマセン♪
『南極海に於ける母船式商業捕鯨技術は日本以外持ってませんw』
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=41362
そして今後真水資源を初めとした陸上資源の減衰によって穀物生産は大きく落ち込み、それにつれて畜肉の生産も減少⇒価格高騰、となるのは必至ですが、日本の様に自国飼料調達もほとんど出来ず、放牧の為の土地も無いような国では食肉消費そのものが1/10以下にまで落ち込んでしまうかもしれません。
これは決して大袈裟な物言いではなく、仮に穀物供給が半分になったとすれば価格は倍になるぐらいでは済みませんから、その時点で家畜動物に回して採算を取れるような穀物は何分の一にも減ってしまいますし、放牧で生産される畜肉価格もそれにつれて上がります。↓
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=41872
また、放牧による生産量を今以上増やす事は更なる重篤な環境破壊を招きます。↓
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=41761
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=41741
食料需給表
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/fbs/
によると平成19年の国内消費仕向量(うち純食料)は牛肉 1,180,000( 728,000) トン。
「純食料(要は可食部)としての食肉量」は72万8千トンですが、上記の大減産で1/10まで下がると7万2800トン。
その時に、南極のクロミンク一種だけに限定しても、現在言われてる最新の「推定生息数71万2千頭」↓
Annex G
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SCRepFiles2010/Annex%20G%20FINAL-sq.pdf
【2010年・岡村・北門推定[91'〜2001'のデータからの分析で712,000](中央値)】
からの捕獲枠なら軽く5,000頭以上もの捕獲が可能ですし、一頭あたりの歩度(これも可食部)を5トンで計算すれば最低でも2万5千トン以上もの鯨肉生産量になります。
これにミンクの10倍近い(ザトウ・ナガスはもっと多いよな)歩度があるナガス・ザトウ・イワシ・ニタリ・・・を其々の捕獲可能数(最低でも100頭ずつはいけます♪)を加えればその時点での牛肉供給量の軽く2/3以上の量の鯨肉を供給できる、という事になりましゅ♪
その時点での日本に於ける全牛肉消費の2/3以上を占める鯨肉は立派な一部代替食材ですねェ・・・w
釘を刺しておきますが、穀物減産による食肉減少は豚・鶏も同じです。人間様の口に入る穀物の価格が高騰してる時に態々家畜動物に食わせてまで作る肉をどれだけの人達が買えるでしょうか・・・?
日本の様な陸上資源に乏しく、海洋資源に恵まれた国は早晩魚介による蛋白摂取にシフトしてしまうでしょう。
その時、餌が全く要らず、ほぼ燃料消費のみで手に入る比較的安価な「肉」である鯨肉を、その資源が世界一豊富な南極海で捕獲出来る技術を持つ唯一の国日本が利用しない理由がアリマセンね♪
次投稿に続く♪