前々から思ってた事について、ちょいと話題が出たので覚え書きとして。
※「『南大洋(南極海の事)クジラサンクチュアリ』はIWC科学委員会からの提案無しで設立された」
・HNA(ハイノースアライアンス)の見解」
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=45286
※HNA・ハイノースアライアンスによるサンクチュアリの解説↓
http://www.kujira.no/iwc_2003_sanctuary.htm
『唯の「餌場」がサンクチュアリ(聖域)?w 』
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=45222
「サンクチュアリ」が文字通り「聖域」ならばクジラの為になる、クジラ資源保護を最優先とした「自然科学的な側面」が重要視されるのはアタリマエだと思うんだけど・・・?
昔から疑問だったのは一体何故、単なる「餌場」である夏場回遊先の南極海がサンクチュアリに指定されて、繁殖・出産・子育て等を行う冬場回遊先のほとんどが指定されてないんだろうか?(南極海以外じゃインド洋の一部だけだったかな?)という事。
だって単にオキアミをザバーッと飲み込むだけの餌場である南極海よりも、繁殖に関わる活動をしてる冬場回遊先の方が遥かに神経質になってるのはアタリマエだし、そこで不用意にクジラに近付くと繁殖のチャンスを逃したりストレスで母乳が出なくなったり、下手すりゃ流産したりするべ?
南極海で、或る個体がキャッチャーに狙われたからって、その傍に居た別の個体がオキアミ食いっぱぐれて飢え死にする、なんて事はあり得ないべ?w
「クジラさん達の聖域」を作ってあげるんならば、「オキアミ飲み込むだけの餌場=南極」じゃなくって、ホエールウォッチングなどと馬鹿がほたえ騒いでる「繁殖にかかわる場所=冬場の回遊先」にするべきでは?
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=45209
(↓は↑の引用文中から)
>捕鯨問題を含む野性生物の利用は、自然科学的な側面からのみ判断でき
るわけではなく、密猟・密輸といった社会的(あるいは社会科学的)要素
も含めて判断しなければならないことである。
え?「南極海サンクチュアリ」の根拠が「密漁・密輸」ですか?w
もし「密漁・密輸」なんかやりたがる奴が居るとすれば、コソっとミンクなんか捕ってバラして売るにゃ冬場回遊先の沿岸部の方が便利な筈。
南極海で密漁・密輸しようと思ったら、キャッチャーに加えて冷凍設備付きのでっかい母船が必要になるんだけど、そんな莫大な設備投資して、人目に付き易い巨大な母船を運用して(停泊港湾やメンテどーすんの?w)摘発されたら全部パァになっちゃうようなリスクだらけで旨みの薄い犯罪行為をやりたがる馬鹿が何処に居るの?w
因みに南極海で商業捕鯨やれる国って 日 本 し か な い んだけど↓
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=200001124&tid=hbfja7dfcdbnaa5d9ffckdcaa5a4kbfafffe&sid=200001124&mid=843
その場合、使う母船は多くても2隻、鯨肉運搬船も2隻あれば充分なんで、それだけをキッチリ監視すれば「南極海からの密漁・密輸」なんてやりたくてもやりようがありません♪
どう考えてもオカシクね?w
『 南 極 海 を 鯨 サ ン ク チ ュ ア リ に し な け れ ば な ら な い < 社 会 学 的 要 素 > 』
って一体何なんだろうねェ・・・?w
本会議で反捕鯨国代表がどんな詭弁を弄したのかは知らないけども、「南極サンクチュアリ」に「社会学的な判断」なんてある訳無いよね♪
ついでに↑でURLリンクした投稿「南極で商業捕鯨成功させられるのは日本だけ」の中身↓
そこのアタマの弱いキミ、母船式の捕鯨しか出来ない南氷洋で「密漁」する具体的な方法を言って御覧?w
南半球での冬場、繁殖域で今の今まで「髭鯨漁」が行われてこなかったのに、モラトリアム解除後に急に密漁が始まる理由ってなんだか説明して御覧な?能無しクン♪
それから「明日から北海道でマタギやってくれ」って言われて実際に熊が獲れるまで何年かかると思う?勿論師匠無しの独学でw
以下は捕獲枠や操業効率、その国での売価レベルなんか遥か以前のハナシ。
今まで主に捕獲枠と採算性で説明してきてるけど、新加入国にとって最もネックとなるのは南極での捕鯨技術を持った船員が今や日本にしか居ない、という事です。
母船方式での遠洋捕鯨自体、現役で技術維持してるのは完全に日本だけ、ですから。
ですので今から参入しようとする国は、
熟練技術職である「テッポウさん」とこれまた高い技術を持つ専門職である「探鯨(正確に『目標鯨種』の群れを見付けて追跡する)」の職員数十名を日本も北欧も協力してくれない状況で一から試行錯誤しながら育成しなければナリマセン・・・。
南極捕鯨開始した1900年代初期ならば世界中にそれらの現役技術者が居たから、幾らでも人員教育に雇えたし、射撃技術の習得に関しても、マトのデカイシロナガス・ナガスで徐々に腕を慣らしていけたんだけど、今商業捕獲対象に出来るのは一番小さいミンクだけです。
探鯨技術にしても同クラスのシャチなどと間違えず正確にミンクを発見して導かなきゃなんないからコレまた熟練作業者が居ないと船を無駄に走らせるだけ。
SOWERの第二ラウンドと第三ラウンドでカウント数が倍以上変わったのは
第二ラウンドの目視計測者の多くが第三ラウンドに参加しなかったから、と言われてるから新人じゃミンクとシャチやその他が正確に判別出来ないんだよ。
勿論、日本のパイを掠め取ろうとしてるライバルにわざわざ貴重な専門技術を教えてあげる訳はアリマセンw
つまり全くノウハウも技術も無い白紙状態から手探りで、世界一過酷な南極捕鯨で採算を上げるべく努力しなけりゃなんない訳だw
「今年から我が国で南極捕鯨始めるから、キミ捕鯨砲砲手/探鯨やってくれ」
って言われて1〜2年で日本の熟練作業者並みに出来ると思う?
「キミ、明日から北海道でマタギやってくれ」って言われるようなもんですw
つまり、新規で無理やり南極商業捕鯨に参入して捕獲枠を確保してみても、少なくともまず最初の数年はほとんど捕獲実績が上げられません。
日本並みの価格で売る事も出来ないのに、300億円超の初期投資して、しかも
最初の数年は碌に鯨を捕れず、毎年数十億(現調査捕鯨でも年60億円規模w)のランニングコストだけが嵩んでいく・・・
一体どうやって巨額のローンを返していくの?
前も言ったけど、RMP運用下では環境変動等の条件変化で捕獲枠が大幅に減らされちゃうかもしれないんだよ?
丸々300億円とランニングコスト分の負債抱えて撤退する可能性もあるのに、
「どっちみち今現在造ってる新造船を調査捕鯨で減価償却した後に安く払い下げてもらって、しかも船員技術者全員現行スタッフがスライドして商業始められる日本」
に勝てると思う?
そんな事すら想像出来ない様なバカな国・バカな商売人はキミの妄想世界にしか棲んでませんから、南氷洋のクロミンク資源は実質日本の独占、という事になります♪
<6月28日追記> ↑の元になった投稿に出てくる設備投資や「南極捕獲枠の『パイ』」についての投稿も貼っておきます↓
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1143583&tid=ja7dfa4offckdca4ncq&sid=1143583&mid=3641
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1143583&tid=ja7dfa4offckdca4ncq&sid=1143583&mid=3618
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1143583&tid=ja7dfa4offckdca4ncq&sid=1143583&mid=12010
なーるほどなー。そりゃ躍起になって反対しますね。
南極捕鯨認めないのも、納得です。
それにしてもオーストラリア。年々干ばつが酷くなり、有効な対策が
できない状況で、いつまで「畜肉」商売でやっていけると思ってるの
でしょうか。カンガルー、コアラの例を見るまでもなく、自分たちが
困ったら、クジラを食べ始めるのかもしれませんな。
コメントありがとう御座います。
記事中の「300億円以上の設備投資」に関しては新造母船と新造キャッチャー最低3隻以上、という推定ですから、多少多い可能性もありますが、これが100億や200億でも結果は変わらないと思います^^
野生生物資源活用、特にほとんど手付かずの南極海資源活用が今後絶対必要になるのは、真水資源の減衰・不足という畜肉生産の制約から当然の道筋になると思います。
全人類を軽く養えると言われている南極海の頭足類資源を使えば北半球の漁業資源の負荷も減らせますからね。
図らずも捕鯨問題がこの「食物生産手段シフト」の象徴になってしまってるのは「環境保護」団体に対する最大の皮肉ですねw