昨日の分の記事に軽く補足しておきますね♪
・『大規模捕鯨が始まる前の1900年の状態に戻れば、クジラのバイオマスは900万トン炭素相当となる。また1900年の状態ならば、自然死したクジラが深海に沈むと、年間20万トン炭素相当が隔離される。』
・『約1世紀にわたる捕鯨で、クジラの生息数が5分の1になったため、炭素固定能は激減している。』
(訳文・解説引用 ttp://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/62925350.html )
「1900年当時資源量の場合・自然死によって隔離できるCO2が年間20万トン」。
んで一先ず、現在の鯨資源は生息数だけでその当時の1/5にまで減ってる、と。
主に大型鯨種の生息数が激減した事を考えれば現在はバイオマスとして1/5よりも更に少なくなってると考えるのが妥当なんで、仮にバイオマスが1/10になったとして考えると、
「今現在のクジラさんの自然死によって隔離できるCO2」は僅か「2万トン」にしかならず、ココから割り出される商業捕獲枠は最大でも「1%」程度ですから、それによって「減った」クジラが自然死する時に「隔離出来なくなるCO2」は「2万トン」の更に1/100、で「200トン」にしかならない、という事です。
一応書いておきますが、クジラさん守る為ならどんなトンでも理論も受け入れちゃえる愛護反捕鯨ちゃん達以外には分かってる事だと思いますけど、この記事で書いてる「捕鯨(しかもこの場合商業捕鯨ですw)によって隔離できなくなるCO2・200トン」はあくまで、
「『捕鯨によって減ったクジラの数』が 『 繁 殖 に よ る 再 生 産 』 で全く戻らない」
という、生物学的に全くあり得ない反捕鯨ちゃんの仮定に付き合ってあげての試算数値です(^ω^;;;;
そしてこの「商業捕鯨によって隔離できなくなるCO2・200トン」という数字が一体どれ程のものなのか?を簡単に説明しますと↓
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8913473.html
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またもや↓の図2を参照してもらいますが、
http://www.affrc.go.jp/ja/agropedia/seika/data_nilgs/h15/ch03037
牛一頭当たり20ヶ月の肥育期間を通じて3000kgの(CO2換算)メタンを排出していますので、1年間に直すと凡そ1800kg分が出ているわけです。
日本国内肉牛飼養頭数はH20年の時点で289万頭なので↓
http://www.toukei.maff.go.jp/dijest/tikusan/tiku03/tiku03.html#目次3
1800kg(=1,8㌧)×2890000=5202000、000kg(=520万2千㌧)となります。(全てCO2換算ですので実際に排出されてるメタンの量はこの1/21〜1/23になります)
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ハイ、国産牛肉由来のゲップメタンはCO2換算で年間、
『 5 2 0 万 2 , 0 0 0 ト ン 』
排出されております・・・。
えぇ〜〜〜っと、「商業捕鯨によって隔離できなくなるCO2・200トン」という数字はこの
『 1 / 2 6 0 0 0 』
にしかなりません♪
次に以前kkneko氏が試算した↓(7,7kg)に同じく単位当たり(生産鯨肉1kgあたり)としてこの「隔離出来なくなるCO2・200トン」を加算してみましょう♪
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「遠洋調査捕鯨は地球にやさしくない・日新丸船団、CO2を4万tは排出か?」2008/07/20
『そこで、燃料費の増額から求めた調査捕鯨の二酸化炭素排出量を、鯨肉の単位生産量当りの数字に直してみることにしよう。調査捕鯨による年間の鯨肉生産量を約5千tとすると、見積りの最小値である3.9万tの場合で7.7kg、最大値の4.9万tなら9.7kg。』
http://www.news.janjan.jp/living/0807/0807090629/1.php
(kkneko氏が算出したこの鯨肉生産1kgあたり「9,7kg」のLCA算出基準は『牛肉LCA算出と同じく』生産財LCAや冷媒リーク分LCAを加算してませんので↓の「36,4kg」や「15,8kg」と公平に比べられる数字です)
http://www.affrc.go.jp/ja/agropedia/seika/data_nilgs/h15/ch03037
http://www.newscientist.com/article/mg19526134.500-meat-is-murder-on-the-environment.html
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『 現 行 調 査 捕 鯨 副 産 鯨 肉 単 位 あ た り 排 出 CO2・7,7 k g 』
(今後マルポール条約関連規制でA重油しか使えなくなるので氏の試算の最低値・7,7kgになります)
※ ここでカメ氏が基準としてる「鯨肉生産量約5千トン」は「調査副産鯨肉の量」ですので、「バイオマス1%捕獲をする商業捕鯨の場合」で割り出してる「隔離出来なくなるCO2・200トン」をそのまま単位当たりに割り振る訳にはいきませんので、現行5千トン生産してる調査捕鯨が全髭クジラバイオマスの「0,3%」を捕獲してる、と仮定して試算します。
( ※ 注 ※ 調査捕鯨だけで髭鯨資源のバイオマス0,3%ってのは幾らなんでも多過ぎたな、しかしw つまり本当はもっと少ない筈なんで、この試算条件だと反捕鯨ちゃん側に甘いって事です。)
つまり「商業捕鯨時・バイオマス1%捕獲での『隔離出来なくなるCO2』」=「200トン」を基に、その30%の「バイオマス0,3%捕獲しかしない現行調査捕鯨」で「隔離出来なくなるCO2」を割り出すという事でしゅ♪
ハイ、「200トン」×「0,3(30%)」= 「 6 0 ト ン 」 でしゅね。
「調査副産鯨肉生産5千トン」生産によって「隔離出来なくなるCO2」は「60トン」という事でしゅ。
ハイ、コレを単位生産あたり(1kgあたり)に換算してみましょう・・・敢えてクドクド説明してみましゅw
・調査副産鯨肉「1トン」生産あたりならば「隔離出来なくなるCO2」は「0,012トン(12kg)」。
・同じく「1kg」生産あたりならば「0,012kg(12g)」。
ハイ、コレを先程のカメ氏の試算「7,7kg」に加えてみましょう・・・
「7,7kg」+「0,012kg」= 『 7 , 7 1 2 k g 』
でしゅね♪(完全な誤差の範囲だな、こりゃw)
さてさて、大上段に「自然死するクジラのCO2隔離効果を阻害する捕鯨は広大な面積の森林伐採に匹敵するんだじょッ!!」ってな記事をお書きになってるkknekoさん、それでもクジラさんのお肉1kgでのCO2はたったの「7,712kg」にしかなりましぇんよ・・・?(^ω^;;;;
ハイ、一方で日本国内での牛肉生産はというと、単位生産あたり(1kgあたり)『36,4kg』排出でしゅ♪↓
http://www.affrc.go.jp/ja/agropedia/seika/data_nilgs/h15/ch03037
しかもこの「0,012kg」を加算する前の「調査副産鯨肉単位生産あたり7,7kg」は商業化で更に減らす事が出来る数字ですからねェ・・・w(その解説は主に↓の記事あたり)
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8907309.html
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8888711.html
ハイ、「クジラは森林に匹敵する炭素隔離装置」なんて、煽りにしても大袈裟過ぎで、こんなレベルでの温暖化影響など完全な
『 鼻 く そ 以 下 』
でしかない事がよ〜〜〜く分かりましたね♪
・・・さて、今回BBCが記事にした研究↓
http://www.agu.org/meetings/os10/program/index.php
http://www.nature.com/news/2010/100226/full/news.2010.96.html
って、パッと見ただけでも随分無理のあるこじ付けで捕鯨反対の理屈にしようとしてるのが分かっちゃいますが、この様なものにでも旺盛に喰い付いてあれだけダラダラした駄法螺を吹き続けられるkkneko氏もある意味、類い稀なる才能の持ち主である、と思いましゅ・・・(^ω^;w
ありゃ、なんだかちょっと気になって今「炭素換算」で検索してみたらCO2(二酸化炭素)換算とは計算方法が違って、
『CO21kgを炭素換算すると、1kg-CO2=1x12(Cの原子量)÷44(CO2の分子量)=0.273kg-Cとなる。』
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&ecoword=%C3%BA%C1%C7%B4%B9%BB%BB
らしいので、私がこの記事とその前の記事で元ソースの「炭素換算」量を基に算出してる数字は、実際よりも1/4強(CO2換算1kg=炭素換算の0,273kgだからね)に小さく出してしまってる、という事になるみたいです・・・(ややこしいな)
しかしそれで計算し直した数字も「0,0000028%」×4≒「0,000011%」とか、「0,012kg」×4≒「0,048kg」とか・・・
相変わらず鼻くそみたいに小さな数字である事には変わり無いですけどねェ・・・w
しっかしコレ全部計算しなおして書き直すのマンドクサ(-ω-;;;;
・・・と思ってよく見直してたら、
『ただ、1900年当時の生息数に戻っても、900万トン炭素相当のバイオマスというのは少ない。
人為的に発生する二酸化炭素は、炭素換算で年間70億トン相当である。
つまりクジラが固定できる炭素は、1%にも満たないのである。』
ttp://blogs.yahoo.co.jp/marburg_aromatics_chem/62925350.html
とある。
人為発生二酸化炭素が「炭素換算で70億トン(CO2換算なら280億トン超)」となってる以上、算出基準が同じ「炭素換算」である「商業捕鯨によって隔離出来なくなる200トン」から割り出した「0,0000028%」の方は直さなくて良いのか(表記は『CO2が200トン」と書いてるけど)w
生物体内にある分は「二酸化炭素」じゃなくって「炭素」として計算しなきゃなんない関係でこうなってるんだと思うけど、ホント、ややこしいねェ・・・(^ω^;;;;
えぇっと、だから↓の部分は、「1/26000」が4倍弱で「1/6200」ぐらいになんのかな?
※ ※ ※
ハイ、国産牛肉由来のゲップメタンはCO2換算で年間、
『 5 2 0 万 2 , 0 0 0 ト ン 』
排出されております・・・。
えぇ〜〜〜っと、「商業捕鯨によって隔離できなくなるCO2・(炭素換算で200トンだからその4倍弱で≒)800トン」という数字はこの
『 1 / 6 2 0 0 』
にしかなりません♪
※ ※ ※
ぐらいな感じかな?
んで、調査副産鯨肉1kg生産あたりの「隔離出来なくなるCO2」が「0,048kg」になるので、それをカメさんの出した「7,7kg」に加えると「7,748kg」と。
どっちにせよ鼻くそみたいなモンですけどねェ・・・w
ついでにコレ↓もコメント欄に保存しておきましゅ(^ω^;
ややこしい計算は機械に任せましょう♪
(X) C-kg/kg --> (Y) CO2-kg/kg の場合
Y = X * 44(CO2分子量) / 12(C分子量)
下の画面で自動計算ができます。
http://www.yasuienv.net/CREST/lca-thinking/useful/conv01.htm
・・・まあ、「炭素換算」⇒「CO2換算」は概ね「4倍弱(正確には3,66倍)」で良いんじゃないでしょうか?w
ありゃりゃ、またしても計算間違い、というか計算の前提間違いがあったので、今すぐ訂正は出来ないけどそれを指摘された投稿を貼っておきますね↓
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=42799#under-deli
要は私が出してる数字は「45倍」も少なく見積もってた、という事なんですが、それでも温暖影響としては鼻くそみたいに小さな数字である、という事は解ると思います。