朝鮮と古代日本文化―座談会 (中公文庫) (1982/12/10) 司馬 遼太郎、 他 商品詳細を見る |
座談会
司馬遼太郎/上田正昭/金達寿 編
百済系、新羅系、高句麗系渡来人集団の日本各地における多方面にわたる活躍を再現し、古代日本文化の重層化に果たしたその影響の大きさを探究する。
「くしふるたけ」のフルがソウルだって?意味不明過ぎる!古事記に有名な瓊瓊杵尊の「詔」で「筑紫の日向の高千穂のくしるふたけに天降りて」とあって、このクシフルのフルもソウルのフルですが。
つまり「韓国(からくに)に向かっている良いところだという訳ですね。
朝鮮語、アイヌ語、日本語の類似性を今までの言語学的方法で見出すのはじつに困難で、これをシフト検討法という語彙統計法にかけると、同祖であったとしても分裂してから6,7千年経っているという。
日本書紀の方ですが、垂仁3年の条の伝承では、玉・矛・鏡といういわゆる三種の神器と、最後に一番重要なのは熊神籬(くまのひもろぎ)です。この神籬というのは(中略)神社の原型なのですね。そして神籬という言葉も、新羅の言葉であると書いています。では熊は何なのかということですが、朝鮮語でコムでして、「聖なるもの」という意味なんです。
金達寿ーー玉虫厨子はずばり言って高麗か、新羅か。
上原和ーーそういわれると大変困るんですが、舶来かどうかという問題で言えば、これはやはりこちらで出来たと考えざるを得ないんです。第一の理由は材質です。(中略)玉虫厨子の宮殿や台座には檜、台座の蓮弁には樟(くすのき)を用いています。
司馬遼太郎ーー檜というのは朝鮮には無くて日本だけの木だそうですね。